ブロック塀の補修前の点検、診断は
ブロック塀診断士が多数在籍する大阪エクステリアにお任せ
劣化によってひび割れや欠けが生じたブロック塀は地震などによって倒壊する可能性があるため、専門家による定期的な点検、診断が必要です。こちらでは劣化したブロック塀にはどのような症状が出るのか紹介します。症状を知り、専門家による点検と診断によって安全なブロック塀を保ちましょう。
補修が必要なブロック塀の劣化はどのように起こる?
劣化が進行していく段階
第1段階
- ブロックの劣化
- モルタルと炭酸ガスの反応で中性化による劣化
- 目地のひび割れ
第2段階
- ブロック塀の内部に雨水が浸透して、鉄筋に錆びが生じる
第3段階
- 鉄筋の錆が進行し、膨張することで更なるひび割れが進行
第4段階
- ブロック表面が剥がれる
- サビ汁によって表面が汚れる
- 鉄筋の錆びが進み腐食してなくなってしまう
(補強コンクリートブロック造ではなくなる)
ブロック塀の耐用年数は?
ブロック塀はきちんとした設計で施工されていたとしても、常に雨、風にさらされる過酷な環境にあるため、約20年で鉄筋に錆が認められるようになります。日本建築学会の調査によると、ブロック塀に期待する耐久年数は約30年とされています。
住宅においても専門家による定期的に適切なメンテナンスが必要なように、ブロック塀においても専門家による定期的な点検・診断を受けた後に適切なメンテナンスが必要です。
安全なブロック塀とは
ブロック塀(補強コンクリート造の塀)は建築基準法施行令第62条の8(塀)によりブロック塀の高さや厚さ、施工の方法について遵守しなければならないことが定められています。
- 高さは2.2m以下とすること
- 壁の厚さは15㎝(高さ2m以下の塀は10㎝)以上とすること
- 壁内には、径9mm以上の鉄筋を縦横に80㎝以下の間隔で配置すること
- 長さ3.4m以下ごとに、径9㎜以上の鉄筋を配置し、塀の高さの1/5以上
突出している控え壁を設置すること - 基礎の丈は、35㎝以上とし、根入れの深さは30㎝以上とすること
ブロック塀の診断は
ブロック塀のチェックシートで簡単に行えます。
ブロック塀のチェックシートでセルフチェックをしていただけます。ブロック塀をご使用の方は是非一度診断下さい。
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建築後15年以上経つ塀ですか?
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高さは1.6m以上ある塀ですか?
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高さの途中から新たに積み増しをしている塀ですか?
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ブロックの厚さは10cmの塀ですか?
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透かしブロックを連続して2個以上使っている塀ですか?
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控ブロックがない、あるいは少ない塀ですか?
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一番上段の笠木が壊れたり、
欠けたりしている塀ですか? -
鉄筋が露出している所がある塀ですか?
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ブロック表面に苔やカビ菌が付着している塀ですか?
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地面と接する塀の基礎の部分に、
ブロックを使用していますか?
結果発表
定休日 : 日曜 / 祭日
このチェックリストで3個以上チェックが入った場合、ブロック塀としての安全度は低くなります。
ブロック塀の専門家であるブロック塀診断士の点検、診断を受けることをお勧め致します。
また、3個以上チェックが入っていない場合でも、定期的な点検や不安がある場合にもお気軽に点検を受けて頂くことをお勧めします。
次の場合はすぐに専門家にご連絡ください。
傾いている、グラつくような塀の場合には倒壊する恐れがありますので、近づかないように注意して下さい。
他にも以下のような症状がみられた場合にはすぐに専門家にご相談ください。
- 石垣や大谷石を使った擁壁上のブロック塀
- ひび割れや亀裂、破損個所が増えてきた塀
- ブロック塀が接する樹木や崖の側面が
塀の基礎部分を押している塀 - 見ただけでブロック塀の傾きが判る塀
- 少し押しただけでもグラつく塀
ブロック塀の補修方法について
ブロック塀の塗装
ブロック塀の傷みで多い症状がひび割れや欠けですが、塗装が有効な状態は0.1mm以下のひび割れなど軽微で傷みが少ない状態に限ります。家庭で出来る塗装での補修は雨水の浸水予防と美観を直すことです。他にも、ブロック塀はひび割れ、欠け以外にも白華現象といって石灰分が生成物として浮き出てくることによって見た目が悪くなります。その状態を綺麗にするためにも塗装は有効です。
①洗浄
②下地処理
③塗装
それ以上の修復が必要な場合には専門家や業者による確認が必要です。
ヒビ割れの補修
ひび割れは割れの度合いによって家庭で出来る補修と専門家の業者による補修に分かれます。ひび割れが0.3mm未満の場合には大きな問題は無いとされています。
DIYで可能なひび割れの補修の流れ
ひび割れ周囲の汚れを落とす
補修材を注入し
ヘラで押し込む
ヘラで表面を平らにして完了
一方で、ひび割れが0.3mm以上、穴が空いている、鉄筋がみえる、鉄筋が露出している場合には、必ず専門家や業者に確認、補修をしてもらいましょう。 0.3mmが分かりにくいと思いますが、ハガキが0.2~0.3mm程度の厚さになります。ハガキ1枚分を目安に簡単に確認できます。ハガキをひび割れの部分に入れてみて隙間があるか確認してみてください。
ブロック塀の欠けの補修
ブロック塀にぶつかったりすることで欠けることはあります。小さな物がぶつかったことによるごく小さな欠けであれば問題は無いとされています。しかし、自動車がぶつかったり、大きな物がぶつかることによって穴が空いたり、劣化による剥がれ落ちて欠けている場合には注意が必要です。必ず専門家に確認してもらいましょう。
欠けの補修は程度によって大きく変わります。小さな欠けであれば補修材やモルタルを埋め込む、穴が空いていたり、鉄筋が露出してしまっている場合には切断したり、建て直したりする必要があるかもしれないため、DIYなどで済ませないようにしましょう。
ブロック塀の補修費用について
DIYでやった場合、材料費だけにおさまるため安くはなりますが、出来ることは限られます。業者に依頼した場合、費用はかかりますがブロック塀の劣化の症状や状態は専門家でしか分からないため依頼する方が良いでしょう。
火災保険で建物を保険の対象としていた場合、門や塀、物置・車庫などの建物付属物も補償の対象として含まれます。注意したいのがあとから設置した場合には対象とならない可能性がありますので、保険会社に確認した方が良いでしょう。
ブロック塀が倒れ、そこを通りかかった人に怪我をさせてしまったり、他人の家に損害を与えてしまうこともあり得ます。そのような時は火災保険の個人賠償責任保険が受けられる可能性があります。
受けられるか確認
平成30年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震の被害等を踏まえ、各都道府県、各自治体でブロック塀の安全点検が推進されており、問題が確認された場合には修復、撤去が勧められています。
安全点検や修復、撤去に関する補助金による助成制度が設けられている自治体が多くあります。お住まいの自治体相談窓口で補助対象や金額、申請について確認してみましょう。
安全を保つために専門家による点検を受けましょう
ブロック塀の専門家とは?
これまでブロック塀の劣化の段階や症状についてお伝えしてきましたが、安全を保つためにはブロック塀の専門家によって年に一回は点検を受けることが勧められています。
※ブロック塀診断士とは
ブロック塀の倒壊による人命に関わる災害を防止するため、新規工事の安全基準の遵守、既設ブロック塀の調査点検などの活動などにより地域の安全、環境保持の役割があります。
参考)JPEX公益社団法人日本エクステリア建設業協会
大阪府ではブロック塀等が倒壊した場合に通行障害が生じることを防ぐため、一定の高さ・長さを有するブロック塀等は耐震診断の義務付け対象となるよう法律が改正されました。
診断にあたってのアドバイス
- 建築後約20年経過すると、壁体内部の鉄筋にさびが認められるようになり、抵抗力が弱くなります。
- 建築後に高さ方向の増積みをすると、全体のバランスや鉄筋が上下につながらない等の問題が生じます。
- ブロック塀は自立構造物として設計されています。土圧や他の構造物からの力には抵抗できません。
- 擁壁や玉石積みの上のものは、基礎の抵抗力不足や落下時の衝撃などにより、危険性が高くなります。
- 鉄筋の有無は、感度の良い方位磁石をブロック塀に近づけたときに、針が振れることで確認できます。
- 耐力診断には、危険を伴うことがあります。周囲に人がいない事を確認し、必ずブロック塀を押してください。
ブロック塀の点検は弊社にお任せください
弊社にはブロック塀診断士が6名が在籍。
ブロック塀診断士はブロック塀に関する専門的な知識と共に安全性を点検する技術も有しています。補助金の助成申請の際にはブロック塀診断士による点検が要件に含まれている自治体もありますのでお気軽にお問合せください。